前野めり インタビュー【No1/4】

僕が初めて「つくる人」との会話として、改めて話してみたかった人は前野めりさん(以下、めりさん)です。

理由はめりさんに出会っていなければ、作家さんのお手伝いをするといった、 今の僕の活動には繋がっていないからです。出会った当初のめりさんの良い意味での「めんどくさがり」な一面がなければ、僕はここにいないはずです。そしてこの「mitecho」というサイト考えた時に、「ええやん。試しで私で書いてみれば」っと言ってくれたのがこのサイトを開設する決め手ともなりました。

僕にとって初めての作家のお手伝いです。阪急百貨店うめだ本店「スーク祭り2017」

いろんな面で僕に大きく影響を与えてくれた、作家 前野めりさんを紹介をしていきたいと思います。本当は「前野めりが語る家族について」とか、「前野めりと恋愛」という話で書き出せばずーーーっと連載コラムみたいなのが続くのだと思うけど(これはしていきたいな)、それを書き出すと止まらないので、それは追々書いて行こうと思います。そもそも前野めりってどんな人かを伝えていけたらいいなぁと思います。

作家活動は「意気込む事」ではない 前野めり【No.1/4】

作家 前野めり(詳細プロフィールは下記ページにて)
https://mitecho.net/creator/maenomeri-profile

「つくらんでいいんやったら、つくりたくない」という作家活動

この見出しを見ると反感をかうかもしれない、でも僕が出会った時(約3年前)のめりさんはそうでした。本当に口癖のように言っていた。

「つくらんでいいんやったら、つくりたくない。愛してくれる人がいて普通の幸せな家庭があるんやったら、つくってないよ。それがないからつくってるねん」

僕にとってその言葉は衝撃的で、「こんな人いるんや」ってなったことを覚えています。
作家というのはなりたくてなる。生きていくのに生計がたてれなくて作家活動を諦める。そういった人が周りにはいたからかもしれません。

「作家活動」=「幸せなこと」ではなく、
めりさんにとって「作家活動」=「苦行」と言えました。そう言った意味で、自身の能力(偶然、刺繍ができてしまったこと)に翻弄されている作家と言えるかもしれません。

前野めりという〝生き様〟

でも、今もめりさんは作家として活動をしています。そして「作家」として仕事を受けています。
昔はいやいやに感じていた「作家」としての意識が、どんどん「私は作家として生きる」に変わっていってるように僕は感じます。(※最近作品として依頼されてつくったものに対して、お給料が入ったことが凄く嬉しかったらしい)

そこにこそ前野めりという〝生き様〟が現れていて、追いかけ続けないとと思わせてくれるのです。

2017年 スーク祭り
2017年 UNKNOWN/ASIA
2018年 UNKNOWN/ASIA
2020年1月 前野めり邸

めりさんをみていると、つくるコトとは「どんなカタチであれ、やらなければならないことを、自分のペースでやり通すこと」という継続性の大切さを教えてくれているように、感じてしまいます。

作家それが「つくることが好きで継続している人」というのであればそれは嘘です。
「無理なく自分のペースで、自分の出来ることをして、今も生きている」それが
作家なのかもしれません。

続く…

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アトリエ三月さんのYoutube公開収録にて
前野めりさんがトークゲストとして出演します!
是非、アトリエ三月 原さんとのトークをお楽しみ下さい***